こんにちは、看護師5年目のカオリです。
今回のテーマ「高齢者認知症の介護」ついて掘り下げてみます。
あなたや身近なご家族が高齢者となると、前とは違うことに気が付くと思います。
それは何でしょうか?
そう!
今、あなたが思い浮かべた…
その通りです!
記憶が曖昧になります。
高齢者では、毎日何かしら探していますよね。
実は、この探す行為と認知症は繋がっているんですよ!?
なぜ繋がっているのか?
高齢者の認知症の介護について深く掘り下げていきます。
軽度認知症というのは何?
あなたは、何かを取りに向かった時に何を取りに来たのか、忘れたことありませんか?
元の場所に戻って来たら、思い出せた!
そんな経験は有りませんか?
現在ではスマホにリストを残したり、タイマーで通知してくれます。
そのように工夫したり出来る時は、生活に支障が無いので全く心配は要らないのです。
しかし、高齢者の場合、工夫していても日常生活に支障が出るほどのレベルでは認知症となり介護が必要になります。
では、この生活に支障が出ると出ないの間にあるのが、軽度認知障害(MCI)です。
実は、軽度認知障害(MCI)数は、約400万人(2012年時の統計データ)です。
この中から、年間10%~30%の方が認知症を発症しています。
その認知症の中で67.6%はアルツハイマー型認知症が占めています。
参考
アルツハイマー型認知症ってなに?
アルツハイマー型認知症の主な症状は、
①ほんの数秒前のことを忘ているのに、大昔のことはリアルに覚えています。
②目的に向けた取り組みを考えることが上手くいかなくなります。
③一つの答えを出すまでに時間がかかります。
④自分が置かれている環境を受け入れて理解することが難しくなります。
その他、認知症全般におきる症状は、清潔に関心を持たなくなります。
排泄物に触れるなどの行為があります。
性格が穏やかだったのに短気になります。
徘徊が増え、自宅に戻れなくなります。
妄想、幻覚が起きます。
気分が落ち込みます。
落ち着きが無くなります。
これだけの症状が有れば高齢者の認知症は介護が大変な理由がわかりますよね。
高齢者の認知症介護に携わる家族の負担
あなたの大切なご家族は、自分のことがわからなくなっていても、大切な家族のことは覚えていた…。
というエピソードは良く聞きますよね。
「介護をして良かった。」
とあなたがいつか思える日が来ると思います。
その根拠ですが、2019年の厚生労働省の文献から引用させていただきます。
「認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指す。」
と、目標が有ります。
認知症サポート医師の養成、認知症サポーターの養成などは、2017年から取り組んでいます。
そして、医療関係者、福祉介護関係者など含めた支援チームで認知症患者さんをサポートします。
認知症サポーターとは、
「認知症に関する正しい知識と理解を持ち、地域や職域で認知症の人や家族に対してできる範囲での手助けをする人」
とあります。
2025年の認知症患者さんは、約700万人になると推測されています。
そのため、サポーター人数は1,144万人 です。(2019年3月現在)
2020年の目標人数は1,200万人です。
出典:厚生労働省老健局
認知症施策の総合的な推進について (参考資料)
令和元年6月20日 厚生労働省老健局
どうでしたか?
高齢者の認知症の患者さんや介護をしているご家族の負担が少しでも軽くなる日が近い気がしますよね。