デイサービスで働いていたときのこと。
1日30人ちょっとの利用者さんの来所でした。
32~35人が月曜から土曜までなので、総利用者数は結構な数。
働き出した当初は、利用者さんの名前を覚えるのに必死でした。
名前を覚えないと、その方を呼べないのはもちろん、その方の病気や気をつけないといけないことも頭に入ってきません。
とにかく毎日必死だったなぁ。
段々と日々の関わりの中で覚えていったんですが、その中でも、名前で呼ぶ利用者さんが数人いました。
その中の一人に、「トメコさん」という名前のおばあさんがいました。
「トメコ」という名前の由来は…
背は低く、ぽっちゃりしていて、口数は少なく、いつもニコニコうなずいているおばあさん。
少し認知機能の低下がありましたが、そう目立つほどではなかった。
そのトメコさんが私を呼び・・・
「あんた、もう仕事に慣れたかね?」
と気遣いの声をかけてくださいました。
「ようやく少しづつ覚えてきましたよ。毎日勉強です~!」
と答える私に、
「私の名前は覚えとるかね?」
とトメコさん。
「もちろん!トメコさん!」
と言うと、
トメ子さんは笑いながら
「正解。私の名前は、私の両親がつけてくれたのよ。私は10人目の子供だったの。だから、もう次を作るのはやめようってことで、私の名前は“トメコ”になったのよ~!それなのに、私の次に11人目の子供ができちゃってね~。結局11人兄弟なのよ~。」
と。
二人で大笑いでした。
昔は、兄弟は沢山の方が多いですよね。
名前の付け方にユニークさがあって思わず笑った話でした。
ある意味、キラキラネーム?!笑